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所長の「素顔」インタビュー

「人材サービス総合研究所」所長の水川さんの趣味や興味について「素顔」をご紹介します。

「エリック・クラプトン」の大ファン♪

— 前回は仕事のことばかり伺ってしまいました。今回は横顔ではなくて素顔をお伝えします。

仕事以外と言うと、食べる、寝る、遊ぶ…あとは学ぶでしょうか。

— 音楽がお好きなのですよね?

はい。演奏することも聴くことも好きです。実は、エリック・クラプトンの大ファンです。多くの人が「ギターの神様」と言っていますが、ご本人がその呼ばれ方を好んでいないと聞いて、私は「大先生」と呼んでいるんですよ。ギタリスト、ミュージシャン、アーティストとして別格です。

Dad Companyギターは中学の頃から始めて、今でもバンドをやっています。究極のおやじバンド、メンバー6人全員が中学の同級生というのは珍しいと思います。

— それはすごいですね。音楽に興味をもたれたのはいつ頃からですか?

幼稚園に入ったばかりの頃からです。近所のお姉さんがピアノのレッスンに連れていってくれて、その場で自分もやると勝手に決めてきたそうです。親は慌てたらしいですけど。結局、ピアノは小学4年生まで続けましたが、後から始めた妹に抜かされそうになってやめました(笑)。

中学に入ったら野球をするつもりだったのですが、都心の学校だったのでグラウンドが極端に狭くて野球部がなかったのです。しかたがないから、ブラスバンドに入ってトランペットを始めました。

paul mccartneyビートルズを聴き始めたのもその頃です。ハマりましたねぇ。中学一年で母を亡くしことも、音楽にのめり込むきっかけになったのだと思います。今でもよく聴きますよ。2013年のポール・マッカートニーの来日公演は素晴らしかったですね。

— ずいぶん早くお母さんを亡くされたのですね。

人生を振り返っても最も辛い時期だったと思います。母は42歳でした。当時は、母親がいないから不良になったとは絶対言わせないと思っていましたね。ある意味つっぱっていたのだと思います。エレキギターをやっているのは不良と言われるような風潮もありましたけどね。

eric claptonエリック・クラプトンを知ったきっかけは、ビートルズの”ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス”です。1974年に初来日した時の初日の武道館公演は衝撃的でした。実際には当時の演奏はまったく評価されていなかったのですが、とにかくカッコいい。

— それからエリック・クラプトン一筋ですか?

いや、それがそうでもないんですよ。高校ぐらいから少しジャンルが逸れてフュージョンの世界にまっしぐら。大学時代はオリジナルの曲ばかりやり、プロのミュージシャンになりたいと思っていました。結局、才能のなさを認めざるを得なくなりプロになるのは断念しましたけど。

エリック・クラプトンに戻ったのは1990年代の終わりぐらいです。2014年、来日40周年のコンサートは、何度も行った中で一番近い席だったし、40年の重みを感じましたね。最近のインタビューで「The most important thing is behaving in ways that help other people. 」と稲盛さんだけでなく、大先生も利他が最も重要だと語っているのには驚きました。(2016年4月の来日コンサートのレビューはこちら。)

— 他にはどんな音楽を聴いたのでしょう。

albums中学、高校時代はハードロックも聴きました。ディープ・パープルとかレッド・ツェッペリンとか。それがだんだんソフトになりボズ・スキャッグスやTOTO、ビリー・ジョエルとかスティービー・ワンダー、EW&Fも好きでしたね。大学時代はあまりにマニアックで、ここで話をしても知らない人の方が多いと思います。比較的知られているミュージシャンで言えばスタッフ、クルセーダーズ、ラリー・カールトンなどのフュージョンです。片っ端から聴きました。

あと、最近になって日本の歌謡曲やニューミュージックもよく聴いていたことが発覚して、カラオケに行くと、結構、当時の曲を歌えるんです。

ドイツにいる頃はクラシックもよく聴きました。ブラームス、ラフマニノフ、シューマン、ドヴォルザーク、チャイコフスキーが好きですね。音楽を聴くというのは環境も影響しますね。CDはロック、ポップス、ジャズ、フュージョン、クラシックを合わせて1,000枚ぐらい持っています。

運動は苦手??…でも歩くことは好き

sport— スポーツはしないのですね?

子どもの頃は野球に熱中していましたよ。ちょうど「巨人の星」のブームで…。ただ、運動神経がよい訳ではないですよ。走るのは苦手だし。

一番スポーツをやっていた時期は20代前半です。仕事で旭川に住んでいたのですが、冬の半年間は毎週スキー、残りの半年間はゴルフ三昧でした。その後、札幌を経て水戸に転勤してもゴルフは続けていました。毎週2ラウンドって結構辛かったですが、いくらやっても上手くならないからやめました(笑)。

walking今は健康のためにできるだけ歩くようにしています。5kmぐらいの距離ならなんてことないですよ。東京駅から新宿駅までだいたい7Kmぐらいですね。

— それはすごすぎます(笑)。いろいろなところに住んでいたのですね。

出身は東京ですが、東京以外で住んだことがあるのは、高松、大阪、旭川、札幌、水戸とドイツのデュッセルドルフですね。高松は父の転勤で、あとは私の仕事です。旭川に行けと言われた時には正直なところ地の果てに行くような気持ちになりましたが、実際に住んでみるといいところですね。どこも住めば都です。お陰さまでいろいろなところに旅行ができました。

「46都道府県」と「27の国と地域」に!

— 旅行はお好きなのですか?

はい。国内は一つの県以外すべて足を踏み入れました。仕事も含めてですけど、46都道府県ですね。行っていないのは佐賀県だけです。海外は27の国と地域に行きました。旅行中はもちろんですが、予習、復習も楽しいですね。行く前にいろいろ調べているとワクワクします。ガイドブックを見て計画を考えているだけで行った気になっていたりして。旅行も企画ですからね。すべてお膳立てがされているパッケージの旅行はおもしろくない。

美瑛— なるほど。根っからの企画屋さんなのですね。印象に残っているところはどちらですか?

どこもよかったです。知らない土地に行くというのは、好奇心をくすぐられますね。強いて言うならどこでしょう。北海道はよかったですね。美瑛、富良野は旭川から近かったのでよく行きました。住んでいたからこそ感じることができたのでしょうけど、特に花のあふれる季節は長い冬があるからこその美しさだと思います。屈斜路湖の蒼い湖面も好きだし、野付半島の幻想的な風景もよかったですね。あとは高原ムード満載のニセコかな。

東日本大震災東北では、十和田湖や奥入瀬、八幡平はいいですね。あと、東日本大震災の後に行った陸中海岸は印象的でした。ちょうど夕方に鵜の巣断崖に着いたのですが、夕日がさす毅然とした風景には息を飲みました。大きな被害を受けた町々にも訪れました。南三陸町、気仙沼、陸前高田、大槌町など愕然とするばかりで。人は自然の中に生かされていることを忘れてはいけないですね。

— 北日本以外はいかがですか。

甲信越では上高地と奥飛騨ですね。上高地の河童橋から梓川越しに見る穂高の眺めは日本とは思えません。冬に反対側の奥飛騨へ行ったこともあるのですがこれも絶景でした。真っ白な雪山と雲ひとつない蒼空が素晴らしかったです。

小布施とか中仙道の宿場町もよかったです。奈良井宿とか妻籠宿とか。あと金沢の街並みも。

kamikouchi— 以前、上高地に思い入れがあると伺ったことがありますが。

帝国ホテルのことですね。学生の頃に家族で日帰りで上高地に行ったことがあるんです。当時は高速道路も途中までだったのですごくハードなドライブでした。帝国ホテルのラウンジでお茶だけ飲んだのですが、その時、両親に「将来、帝国ホテルに招待するよ」と豪語して。結局、それを実現できたのは30年近く経ってからでした。親はまったく覚えていなかったらしいですが約束を守れてよかったです。

— ほかに印象に残っているところはありますか?

まだ続けるんですか?(笑)。今までお話したのは景色のよいところですね。もう少しまとめると、自然の景色がよかったのは他には芦ノ湖から見る富士山、木曽の駒ヶ岳、黒部渓谷、高知の足摺岬、宮崎の青島、熊本の阿蘇山、鹿児島の桜島です。

keshiki印象という点では、広島の原爆ドーム、長崎の平和記念公園もですね。戦争はしてはいけません。悲惨すぎます。

— 本当に日本中に行ってらっしゃるのですねぇ。

はい。史跡も好きですね。日光の東照宮、平泉の中尊寺、姫路城、伊勢神宮、宮島の厳島神社、萩の松下村塾、長野の善光寺、奈良の法隆寺は印象に残っています。あと、やっぱり京都はいいですね。数えきれないぐらい行ってます。大阪に住んでいる頃によく通いました。

箱根、蓼科、軽井沢は何度行ってもいいですね。リゾート気分でノンビリしたい時に行きます。温泉も大好きです。硫黄の臭いがプンプンするところ。鳴子、蔵王、草津、万座、奥飛騨、別府が特によかったです。

勉強は嫌いだったはずが…

— キリがないから、今回は海外の旅行の話はやめておきましょう。読書はいかがですか?

昔は司馬遼太郎とか山岡荘八などの歴史小説をよく読んでいましたが、この20年ぐらいは専らビジネス書が多いですね。

booksピーター・ドラッカーはだいぶ読んでいます。あとは「ビジョナリー・カンパニー」のシリーズとか「7つの習慣」とか。稲盛和夫さんの本もですね。他にもいろいろ読んでいますが、基本になる本はだんだん決まって来ますね。そのような本は、繰り返し読むことが多いです。普遍的な考え方を身につけることは非常に大切だと考えています。

ハウツーものはほとんど読みません。考え方を学びながら応用した方が創造的だと思っています。そもそも実際のビジネスでは本に書いてある通りにはいかないですよね。経験とそこにいる人たちの智恵があってこそ活きるのだと思います。もちろん、本を参考にすることはよいことだと思うのでハウツーものも否定はしませんが。

— よく勉強されているのですね。

学生時代は勉強が嫌いだったのですが、不思議と社会に出てからの方が勉強するようになりました。勉強をしているというよりも、興味があって読んでいると言った方が正しいと思います。特に経営に関する本は面白いですね。ただ本を読むのが遅いんですよ。あらすじを追うような本よりも、読みながら考えさせられるような本の方が好きだということもありますが、1ページ読んでは前に戻ったり、自分の仕事に置き換えてみたりとなかなか進まないんです。

女性的な趣味…その理由は?

— ですから、今回は仕事の話は抜きで(笑)。ほかにご趣味は?

あとは、料理とかウィンドウ・ショッピングとかドライブや散歩が好きです。

— お料理ですか? それは意外ですね。

和洋中、だいたい何でも作ります。レシピを見ることはほとんどないですね。外で食べて美味しいと思ったものを再現したくなるんです。料理ってクリエイティブだと思いませんか。

よく言われる男の料理みたいに普段使わないような食材を山ほど買って余らすとか、料理が終わった時に調理具が散らかりっぱなしということはまったくないですね。どちらかと言うと冷蔵庫にあるもので適当に作るし、食べ始める時には台所にほとんど洗い物がないとか、工夫や手順を考えながら作る方が達成感があります。

pasta得意なのはイタリアンでしょうか。以前、ドイツに住んでいた時にイタリアの取引先の社長の奥さんから習ったんです。オリーブオイルとニンニクを使えばだいたいそれらしい味にはなるんですけど、パスタはゆで加減がポイントですね。

— 食べ物は何がお好きですか?

最近は好みが変わってきました。昔はステーキとかとんかつとか大好きでしたけどね。最近はとにかく量が食べられない。すき焼きよりしゃぶしゃぶの方があっさりしていていいとか、ハンバーグはデミグラスソースよりおろしポン酢の方がいいとか。でも焼き肉は変わりなく好きですね。

旅行に行くとお昼は必ず蕎麦です。家の近くにも美味しいお蕎麦屋さんはたくさんあるのですが、環境が違うところで食べるのが楽しみです。

— 男性でウィンドウ・ショッピングが好きというのは珍しくないですか?

以前は、よく買い物もしていたんですけどね。最近は欲しいと思うものが、物質ではなくなってきたように感じます。だから、ウィンドウ・ショッピングは、文字どおり見るだけです。

innovation知識の吸収とか何かの発見であったり、世の中の動きであったりを、見て、触れて、感じることが重要なんですよ。要するに現地、現物、現実主義ですね。

もう一つは、一見関係がないような情報をたくさんインプットするということでしょうか。知らないものは使いようがありませんが、知っていれば何かの拍子にまったく別のモノ、コトと結びつくことがありませんか? 点が線になるというか、すでにあるもの同士が結合する…まさに新結合…シュンペーターのイノベーション理論ですね。

— だから、仕事の話は抜きでお願いします(笑)。どちらでウィンドウ・ショッピングをするのですか?

青山とか丸の内、銀座は好きですね。新宿や池袋も大衆的でおもしろい。あとはホームセンターやアウトレットもウィンドウ・ショッピングの対象です。

excalatorデパートやショッピングセンターなどでは、圧倒的にエスカレーター派です。目的のモノを見に行くために目的以外のモノが目に入らないエレベーターはせっかくのインプットの機会を失ってしまいます。

そもそもウィンドウ・ショッピング自体に何か特定のモノを見るという目的はないので、くまなく歩いて興味が湧いたものに足を停めるというスタイルですね。無駄と思える時間を無駄にしないことだと思います。

ちなみに、実際にモノを買う時にもマーケティングの視点…正確に言うとマーケティングされる視点でも観察していますね。お店の立地とか造りとかプロモーションとか接客とか。

— また仕事の話に戻っていますよ。

すみません(笑)。その意味では仕事と遊びの境目ってないような気がします。別々のものではなく、両方が影響しあってる。よく働き、よく学び、よく遊ぶ。それが循環作用になって新しいものが生まれる。何事もつながっているのだと思います。点と点が結ばれて線になり、線と線がつながって面になり、面と面が織り合ってカタチになる。その大きさが人生の大きさと言えるのではないでしょうか。

— なんだか哲学的な話になってきましたね。おもしろそうなので次回の「真顔」では、ぜひそういう話をお聴かせください。

<「素顔」では、水川さんの仕事や経験について伺いました。(Y) 2016.02.03.>

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