6月22日(水)に電通ダイバーシティ・ラボ主催、特定非営利活動法人日本キャリア開発協会共催厚生労働省、特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会などの後援による「キャリア・サミット ~企業における「キャリアのプロフェッショナル」とは何か?~」というイベントに参加してきました。

キャリアサミット基調講演は、元中日友好協会会長で、前伊藤忠商事株式会社取締役会長の丹羽宇一郎氏、提言として「企業内キャリア・コンサルティングの価値についての提言」、さらに「企業内キャリア・コンサルティングが提供できる価値とは」をテーマとしたパネルディスカッション。

これから人材サービス、特にこれまであまり大きくクローズアップされることのなかった人材派遣において重要な位置を占めることになると考え関心を寄せているものですが、タイトルに「企業のキャリア支援が、社員の人生をもっと豊かに」と設定されており、興味深い内容でした。

特に今回は、あまり機会のない丹羽宇一郎氏の講演に期待していたのですが、いくつか心に残ったことがあるので、十分ではありませんがメモとして書き留めておきます。

まず、「衣食足りて礼節を知る」の故事を踏まえ、21世紀が心の時代であると説かれました。アメリカやヨーロッパでのテロ、中国の経済危機、イギリスのEU離脱など不安が多い。その中で「人」こそが最大の資産であり、即ち国の資産であると。その「人」を企業は大切にしているだろうか、最も大事であるはずの社員を大切にしていないのではないかという問題提起。

本当に「人」が大切であれば、「人」との信用、信頼を築くことが最も大切である。自分中心の経営者が多い。これでは信用、信頼は得られない。

もう一つは、いわゆる非正規雇用への教育をしない、誰もやらない。これも問題である。

これらを解決するのがキャリア・コンサルタントである。

「人」は性格が変わるのではない。両面もっている。「衣食足りて礼節を知る」を知らなければならない。

技術や知識は文字で継承できるが、心のあり方は継承できない。一代限りである。いかに心の持ち方が大切かである。

前々から、丹羽宇一郎氏の話は聞いてみたいと思っていたのでよい機会だったと思います。

キャリアサミット