寒くなったり、暑くなったり、今年は本当に天候が安定しませんね。そんな中、本来ならば紅葉がピークのはずの日光に行ってきました。
どうやら、今年は例年よりも遅く、いろは坂はまったく、中禅寺湖も今一つ、すこし上って竜頭の滝までいってやっとそれらしくなり、湯の湖では完璧な色づきでした。
なにごともそうですがタイミングは大切ですね。
■「正しいつもり」は正しくない
さて、昨日はコンサルタントの大先輩とお会いしました。人材サービスとはまったく関係のないお話をしている中で、世の中の言葉遣いがひどいという話。結構、同じようなことを考えている人は多いものです。
行き先が決まっているのに「千葉方面行き」とか「横浜方面行き」っておかしいでしょ…。「千葉行き」とか「横浜行き」とハッキリ言ってほしいとか、「多目的トイレ」じゃなくて「多機能トイレ」でしょ…。トイレ以外の利用も許すのか?と(笑)。
その矢先、帰りの電車では「終点です。この電車はご乗車になれません」だと。すでに乗っているでしょ!これもヘンですね。正しい表現とはいえません。「お乗り換えください」じゃないのか。
■ ファミコン言葉に要注意
これを言いだすと、ファミコン言葉は突っ込みどころが満載です。つまり、ファミレスやコンビニの店員さんがよく使う言い方。
「~になります。」とか「…で、よろしかったでしょうか?」とか。「〇〇の方(ほう)ですか?」、「1,000円からお預かりします。」って、私の娘でさえ「おかしい!」「アタマ悪そう」と言います。
当然、オジさんの私からすると、もっとイラっとします。「ありした!」ってなんだ!「ありがとうございます」と言え!ってなりますね(笑)。
■ 言葉は生きているけど、保守的でもある
言葉は生きているといいます。絶対はないのかもしれません。しかし、タイミングなり、場所なり、立場なりを考えて使い分けるぐらいのことはしてほしいように思います。
人材サービスに携わっている皆さんは大丈夫でしょうか。ホームページを拝見していると突っ込みどころが満載なこともよくあります。
カタチにならない価値を売っているサービス業ですから、言葉遣いのような直接的に耳に入ってくるようなことで価値を落とすのは損です。間違いなく会社の品位品格を落とします。
逆に正しい言葉遣いに触れると安心感が増します。信頼性も増します。カタチがない分、ステークホルダーは五感で質を見分けるのです。
最低でもぜひ、TPOに合わせた言葉の使い分けをしていただきたいと思います。
■ 慇懃無礼も見苦しい
一方で、「お」だの「ご」だのやたらと付ける、慇懃無礼な言葉遣いも見苦しいですね。本人は上品に振る舞っているつもりでも、度が過ぎるとむしろ滑稽です。これも要注意です。
妙な言葉遣いをする社員が多い企業は、その経営姿勢まで疑いたくなってしまうものです。これは人材サービスに限った話ではありません。
自分が何らかのサービスを購入するときのことを考えてみればよくわかるのではないでしょうか。私も広報宣伝を担当していた当時、細心の注意を払って印刷物やWeb上の正しい言葉遣いを徹底しました。
「他人のふり見て我がふり直せ」といいます。サービスの質的向上には、まず言葉遣いを改め、正すことが必要ではないでしょうか。
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紀伊國屋書店、丸善ジュンク堂などでもご購入いただけると思います。
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