こんにちは。人材サービス総合研究所の水川浩之です。
労働新聞2月20日号の「人材ビジネス交差点」(P.10)に寄稿させていただきました。
労働新聞の通算第3101号とのことです。なんとなく100回に1回のキリのいい号ですね。
労働新聞社の読者層は、半分弱が企業、3割強が役所や団体など、そして2割程度が社労士・弁護士とのことです。
半分弱の企業の中に人材サービス事業者も含まれるのでしょうけど、現実的には人材サービスを利用する側の企業が圧倒的に多いのだと思います。
■ 執筆にあたって
そのような読者層を対象に「人材ビジネス交差点」という名称のコラムで何を書いたらよいのかといろいろと考えてしまいました。
「交差点」という言葉から、人材サービスを利用する企業と人材サービスを提供する企業の双方の接点となるようなことを求められているのだろうと思います。
そこで、いずれが読んでも理解できる内容にしてみました。
私自身が、人材サービスを利用する企業と人材サービスを提供する企業の双方を経験した珍しい立ち位置にいると言われています。
その意味では、これを書くには適しているのかもしれませんが、それにしても難題でした。
そこで、客観的な視点で人材サービスをとりまく環境を概観したうえで、法制度の問題、第4次産業革命の影響に触れ、最後は人材サービス事業者の皆さんへのメッセージという構成にしてみました。
■「経営力」はインサイドアウトで
文字数が1,000文字の指定だったので、どうしても広く薄くなってしまいますが、逆に大局的に見ると、これから人材サービス事業者の皆さんに求められることはこういうことなのだろうと思います。
いつも言うことですが、問題が自分の外にあると考えるのではなく自らを問うこと、つまり、インサイドアウトの考え方が必要なのではないでしょうか。
そもそもこの事業は何のためにやっているのかから、もう一度問い直すことで、大きな変革期をぶれずに乗り切るための軸をもつことが大切だと思います。
■「経営力」は習得するもの
一つだけ裏話ですが、タイトルが「志の高い『真の経営力』習得を」となっていますが、実際に私が寄稿した段階では「志の高い『真の経営力』を」としてお出ししたのですが、労働新聞社さんが「習得」と加筆してくださいました。
たしかに「経営力」は習って得るものなのかもしれません。
企業のライフサイクルとして、導入期、成長期、安定期、衰退期と言われますが、それぞれの時期によって経営のやり方も変わるはずです。
常に同じ方法が通用するとは限りません。むしろ、それが成長の足かせとなってしまうこともあるのではないでしょうか。
客観的な視点で、自らを見つめなおし、次のステージに立つことを考えることも必要ではないでしょうか。
■ 情報源としての労働新聞
労働新聞は法制度の動きや行政の動き、判例など雇用、労働の専門紙です。
クライアント企業がどのようなことに関心があるかを知るという点で人材サービス事業者の皆さんにとっての情報源としても有用なものだと思います。
そもそも、クライアント企業に出入りしながら、クライアント企業よりも雇用、労働についての知識に乏しいということは考え物です。
原稿を掲載してもらったから言うわけではありませんが、アンテナを高く張ることも必要ではないでしょうか。
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