こんにちは。人材サービス総合研究所の水川浩之です。
ずっと体調を崩していながら、地方への出張も重なり、大分間が開いてしまいました。
一方、先週9月18日ににわかに衆議院解散、総選挙の話が降って湧き、世の中的には動きが止まったような気がします。
政権選択と言われる衆議院が解散されるということは、先行きが見えない中で、方向性が出せないということになるので、官公庁の動きは止まりますね。
従ってブログを書くネタもないというのも正直なところです。
■ なぜ、解散、総選挙?
すでにメディアでも取り沙汰されているように、このタイミングでなぜ解散?というのがまずは、知りたいところですね。
森友・加計問題の疑惑隠しというのが一番臭うところではありますが、恐らく、いろいろとそれらしい理由が述べられるのでしょう。
北朝鮮を巡る安全保障、憲法改正、消費税増税、社会保障などが挙げられるのだろうと思いますが、いま一つスッキリしないタイミングであることは間違いありません。
これが自民党にどのような風が吹くのかが注目すべきところになるのだろうと思います。
■ 勢いのない既存野党
選挙はミズモノ。当たるも八卦、当たらぬも八卦で、あくまでも私の個人的な予想ですが、結果としては自民党がそれなりの議席数を占めて終わるのではないでしょうか。むしろ増やすことも有るかもしれません。
消去法で言えば、民進党への期待が戻ることはないと思うし、むしろ民進党は議席数を減らすことになるように思います。
増えるのは組織票の固い共産党で、これについては、都議会議員選と同じように微増するかなという感じ。公明党も組織票により大きく変わることはない。
安倍政権の延命措置という観点ではこの解散、総選挙はよいタイミングなのかもしれません。だから大義がないと言われるのでしょうけど…。
■ 希望の党だけが変動要素
こうなると、新たな政党となる希望の党の勢いだけが、大きな変動要素となります。ただ、個人的には私はこれには期待していません。
都議会議員選での小池人気にあやかろうという若狭勝氏にそれほど力があるようには思えない。短期間で国政で戦えるほどの力はない。細野豪志氏が合流してもすでに賞味期限は過ぎている。
若狭氏の動きをリセットしての希望の党とのことですが、一か月ほどの中でどれだけ準備ができるのか不明です。
そもそも都議会議員選で都民ファーストが圧勝しすぎたことで、逆にシロウト議員が増え過ぎた不安もあることから、都議会議員選のときほど盲目的な支持には至らないのではないかという気がします。
都議会議員選での都民ファーストの圧勝は一種のポピュリズムが動いたとも捉えられますが、国政ではもう少し慎重に考える必要があるように思います。ブームで国政は行ってほしくないですね。
■ 受け皿がなく自民党
そうなると結局、いわゆる受け皿がないところで消極的な自民党支持が集まり、結果、自民党の勝利という構図になるのではないかというところです。
もちろん、これは私の個人的な予想なので、必ずしもあてにはなりません。自民党がやっていることがすべて正しいとも思いませんが、好むと好まざるとにかかわらずこのような結果になるのではないでしょうか。
結局、何のための解散、総選挙だったのかという後味の悪さだけが残るのかなという感じです。はずれたらごめんなさい。
■ 働き方改革はどうなる?
後味だけならまだよいとして、この総選挙を挟むことによって秋の臨時国会の会期はタイトになり、肝心な働き方改革はどうなるのかということが問題です。
一丁目一番地と言うわりには、政権保持の方が優先順位が高いということになります。
すでに9月18日のアドバンスニュースでは、「衆院解散へ、投開票は10月下旬を想定「働き方改革関連法案」の年内成立は困難」と報じられていますが、恐らく年を越すことになるのでしょう。
これについては、ホワイトカラーエグゼンプションが仕切り直しになり、働き方改革関連法案としてまとめられるので、むしろよいのかもしれません。
要するに働き方改革関連法案は成立の時期は遅れるものの、結局は議席数に従って成立する方向に向かうのではないでしょうか。
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