こんにちは。人材サービス総合研究所の水川浩之です。

早いものでもう10月ですが、先月18日に衆議院解散、総選挙が報道されてから、政界はめまぐるしいほど連日、話題が噴出しています。

ビジネスの世界では、野球、宗教、政治の話はタブーと言われてきましたが、雇用・労働政策については、話題にせざるを得ないというのが実態ではないでしょうか。

長い間、労働者派遣法が政争の具として扱われてきた経緯もあり、政局によって大きく先行きが左右されるということからも採り上げざるを得ません。

個々の政策については皆さんもいろいろと考え方はあると思いますが、雇用・労働政策の観点から、今日は珍しくぶっちゃけトーク満載で現下の政局について書いてみたいと思います。なお、ここでは敬称はすべて省略します。

小池百合子は救世主?

安倍総理による解散総選挙が表明された日に小池百合子の希望の党を結党するとの発表。しかも、これまでの若狭勝、細野豪志の動きを「リセットして」とのコメントはさすがに小池百合子の上手いところですね。これで一気に小池色が明確になりました。

もともと若狭勝は自民党の頃からそれほど力がないと思っていましたが、ある意味で小池百合子からもダメ出しされているということですね。

これまで、小池百合子を直接目にすることが何度かありましたが、はっきり言うと私は嫌いです。高市早苗、片山さつきと並んで嫌いな女性議員ベスト3ですね。あ!福島みずほもだけど問題外ですね。

小池百合子は、態度からして「私は別格」、上目遣いで様子を窺う、作り笑いで媚びを売る、厚化粧という事実以上に面の皮が厚い、歳を重ねるごとに人相が悪くなっていく。まさしく小池ファーストで策を弄する。

彼女にとって豊洲移転は広報ツール、オリンピックはプロモーションツールでしかありません。

都知事選では適切な該当者がいなかったということもありますが、むしろ猪瀬直樹がそのまま都知事をやっていた方がよかったのではないかと思うぐらいです。

猪瀬潰しにしても、小池煽りにしても、ここら辺の選択の結果は、メディアに弱い都民にも責任があります。

アッパレ、前原誠司!

民進党がすでにじり貧の中、前原誠司の短絡さは空前絶後。状況判断がまったくできていない。全員、希望の党からって合流を考えること自体、頭がおかしいのではないかと思うほど。

しかし、結果としてこれは民進党の体たらくに引導を渡すことになったのでアッパレとしか言いようがありません。

これが引き金となった小池百合子の「全員を受け入れる考えはさらさらない。排除する。絞る」は素晴らしい。

政策の違う烏合の衆が民進党の最大の問題点なのだから小池百合子が選別をするというのは極めて正しい。

結果、長妻昭、辻本清美、阿部知子といったこれまで雇用・労働政策を歪めてきた戦犯は移行拒否または受け入れNG。これは痛快です。

山井和則、福山哲郎もぜひNGにしてほしいところです。少なくとも流出したとされる希望の党の一次候補47人の中には入っていませんね。

 無責任な小池百合子

小池百合子が衆議院選に立候補しないのかという問題も出ています。

小泉進次郎も言っていますが、これは立候補しても無責任、立候補しなくても無責任という大掛かりなトラップ。

立候補すれば彼女に投票した都民からの反発は避けられず、立候補しなければ国民からの信任も得られない。

何故いま解散?という疑問もありましたが、もしも安倍総理がそこまで読んでいたとしたらこれはすごいですね。

どちらに転ぶかはまだわかりませんが、小池百合子は戦況をみながら自分に傷がつかない方を選択し、彼女一流の言い逃れをするのでしょう。

いずれにしても無責任であることは間違いありません。結局は自分のためです。

自民圧勝も考えられる

世論調査では安倍総理への不支持率が高いということになっています。安倍総理も勝敗ラインは過半数、という議席数を減らしてもという姿勢。しかし、現状ではその受け皿がありません。

小池百合子の狙いは都議会議員選の二番煎じでしょう。そうは言っても現状では希望の党と民進党の残党(立憲民主党)による新党に枝分かれ。受け皿になり得ません。

共産、社民は別として、反自民となる勢力が希望と立憲民主党の叩き合いになり、自民はむしろ漁夫の利を得るカタチになるような気がします。特に日本維新の会との連携によって大阪の元民進党議員は立憲民主党に流れますね。

まだまだ、選挙戦は始まったばかりですが、烏合の衆は烏合の衆でしかありません。

自民党がやっていることがすべて正しいとも思いませんが、こと雇用・労働政策については、現状では自民党がやっていることが最も理に叶っているのではないかと思います。

客観的に見るととても面白い選挙とも言えます。しばらく選挙戦から目が離せませんね。

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